防府市議会の第5回定例会が11月29日に開かれた。
今回の会議では、今期定例会の会期を12月19日までの21日間とすることが決定された。議会運営委員会委員の選任が行われ、藤村議員が委員長に、吉村議員が副委員長に選任された。議会運営委員会はこれを踏まえ、各委員会の正副委員長を互選し、会議の円滑な運営が図られることとなった。
市長による行政報告が行われた。池田豊市長は、直木賞作家の伊集院静氏が急逝したことへの哀悼の意を表するとともに、山頭火ふるさと館や防府市立防府図書館に追悼コーナーを設置したことを報告した。さらに、市職員が収賄で起訴された事案についても言及し、全職員対象のコンプライアンス研修を実施して信頼回復に努める方針を示した。
報告の中では、先月開催されたかごしま国体における地元選手の活躍が取り上げられた。特に、高川学園高校の選手たちが各競技で素晴らしい成績を収め、山口県の総合順位が25位に達したことが強調された。また、トワイライトエクスプレス瑞風が来年秋から毛利氏庭園に立ち寄ることが決まり、観光振興にも寄与する見込みであることが伝えられた。
さらに、令和5年度防府市一般会計の補正予算が説明された。特に、国の補正予算により、非課税世帯への生活応援として70,000円を支給する事業が盛り込まれた他、人事院勧告に基づく職員給与引上げのため、94,000,000円が予算に追加される。最終的に、この補正予算により一般会計は583億5,979万7,000円となる。
続く議案でも様々な補正内容が発表され、さまざまな関連事業への影響が注視される中、全体議案が可決される運びとなった。
この会議を通じて、防府市の行政運営における透明性や信頼性のさらなる向上が期待されるとともに、市民からの信頼を回復するための具体的な取り組みが求められている。