令和2年12月15日に開催された第6回防府市議会定例会では、市民の安全や地域の環境整備のための施策が議論された。
最初に、議員による防犯灯の設置状況が取り上げられた。防犯灯は、防犯や交通安全の観点から、特に設置が重要とされる。市長の池田豊氏は、「市民の命が第一」と強調し、自治会が設置を必要と判断する場所への防犯灯設置を推進していく方針を示した。特に向島運動公園のトイレ施設については、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、衛生的で安全な利用を促進するための改修を進める意向が示された。市の担当部局は、利用者の多い場所へのトイレ設置を逐次改善していくと説明した。
続いて、議会では新庁舎建設の進捗が重要視された。市長は、庁舎の耐震性確保が急務であるとしつつ、他市の事例に照らし合わせ、経済的な観点からも慎重な運営が求められると述べた。特に、防府警察署の移転についても議論され、県の負担割合や財政的な影響についての明確な回答が求められた。議会では、住民への具体的な説明責任を果たすことが重要とされ、議員からは市民の声を基にした施策が必要であるとの意見が相次いだ。
トイレ環境については、特に利用者からのニーズを反映させた設計に重点を置く必要があるとの意見もあり、新たな防犯灯の設置やトイレの整備が進められることが期待されている。市としては、公共トイレの質の向上を図ることで市民が安心して利用できる環境を整える意思を強く示している。