令和5年9月13日、防府市議会で様々な問題に関する質問が行われた。中でも、中学校部活動の地域移行についての議論が特に注目された。教育長の江山稔氏は、この移行により地域のクラブ活動が推進され、中学生に多様な活動機会を提供すると強調した。
教育長は、「地域クラブ活動への移行は、将来的なスポーツ・文化活動の基盤を築くものです」と発言し、今年7月から実証的な活動が始まったことを伝えた。
また、松村議員が中学校部活動の地域移行についての重要性を訴え、特に保護者や生徒から寄せられた不安への対策を求めた。3つの大事な取り組みとして、外部指導者の確保や活動場所の選定、保護者支援が挙げられた。教育長はこれに対し、「地域のスポーツ団体と連携し、指導者の人材確保にも力を入れていく」と応じた。
さらに、緊急通報装置設置事業についての質問にも答えた。市長は、設置された装置によって高齢者が安全に生活できる環境が整備されていると確認し、現在設置台数が1254台に達していると報告した。しかし、事業の認知度が低いという課題についても言及し、周知活動を強化していく意向を示した。
加えて、性的少数者への理解促進についても討議が行われた。髙砂議員は、性的少数者に対し地方自治体が積極的に対応する必要性を訴え、教育現場での対策にも目を向け、啓発パンフレットの作成など具体的なアクションが求められた。
市長は、このような施策を通じて、防府市がより包括的で理解のある社会を実現していくことを約束した。また、地域の人々の意識改革を促し、教育現場でも環境を整える必要があると強調した。