令和3年第5回防府市議会定例会が11月30日に開催された。
会議では、今後の議会運営に影響を及ぼす重要な人事が決定された。まず、副議長の辞職について議論がなされ、橋本龍太郎氏の辞職願が許可された。新たに藤村こずえ氏が副議長に選任されることとなり、その就任挨拶では「公平、公正に職務を遂行する」と述べた。
市章管理者に関する議案も多く取り扱われ、議会運営委員会や各常任委員会の委員選任が一括して行われた。今回、市長の行政報告の中でもっとも注目されたのは、新型コロナウイルス対策に関してである。池田豊市長は、感染症対策の一環として進めるワクチン追加接種や防府読売マラソン大会の開催について報告した。
特に、子育て世帯に対する給付金支給事業が注目されており、18歳以下の子どもがいる世帯に対し、現金やクーポン券が支給されることが記載された。予算総額は約18億円にのぼる。この事業に関連して、議員から周知活動についての質問も出ており、印刷費による広報計画が確認された。
さらに、令和3年度一般会計補正予算案についても議論され、国からの経済対策に基づく補正予算が重要なテーマとなった。これにより、新たな経済困難に対応し、市民生活を守るための施策が講じられる予定である。
この他にも、財産の取得、指定管理者の指定、条例の改正など、地域の発展に寄与するさまざまな議案が審議され、いずれも原案通り可決された。特に今後の災害対策と市民の安全確保のための取り組みに期待が寄せられている。
質疑では、各議員から具体的な施策の周知や実施状況についての意見も出され、市民の意見反映が求められた。これらの議題について、今後の議会でより詳しい議論が期待される。