令和元年第3回防府市議会定例会では、上山満之進翁の顕彰や絵画「東台湾臨海道路」の返還などが重要な議題として取り上げられた。市長は、上山満之進翁の生誕150年事業を進めるにあたり、絵画の返還や展示に向けて関係者と調整を行っていることを報告した。
また、上山翁の顕彰を通じた台湾との交流は、今後更に強化される見込みである。市民の考えや地域とのつながりを大切にし、今後の行動に期待したいという意見が多く寄せられた。
さらに、「木育」の推進に関しても、行政としての取り組みが求められている。木とのふれあいを通じて、心豊かな子どもたちを育むことが、横断的な施策として重要視されている。昨年から続く市の取り組みを評価しながら、さらなる広がりを期待したいものである。
学校施設のバリアフリー化は今後の大きなテーマであり、地域住民が学校を利用する際のアクセス改善が求められている。学校は、公共教育の重要な基盤であり、かつての多くの経験を活かした地域交流の場とするためにも、バリアフリー整備が急務である。福祉や教育に関わるすべての部門が連携し、住民が利用しやすい空間を整える必要がある。
農業の問題も取り上げられたが、農機レンタルや農繁期の応援人材確保は、地域の農業を守るためには不可欠な施策である。先進事例を参考にしつつ、地域に密着した形で実施していく必要がある。特に、農業者からのニーズが高まっている今、その実現に向けた取り組みが求められよう。