令和5年6月22日に開催された新宮市議会定例会において、重要な議題が扱われた。特に、医療センターの働き方改革に関する質問が取り上げられ、医療従事者の負担軽減についての議論が交わされた。
福田讓君は、医師の厳しい労働環境について言及し、最新の医療現場の課題を指摘しました。特に、医師の長時間労働が問題視され、北里大学病院での実例を挙げました。福田議員はチーム医療の導入に強い期待を表し、中でも特定の医師の負担を軽減する必要性を述べました。医療センター庶務課長の岡本真治氏は、チーム制を導入することで医師の過重労働を防ぐ取り組みを進めたいと述べ、現在の状況について説明しました。
さらに、福田議員は医師の働き方改革が実施される中、医療センターがどう対応するのかを重視し、地域医療の重要性を強調しました。「医療センターが安定的に運営されるためには、医師確保が不可欠である」と福田氏は言及し、保健医療体制の強化を求めました。さらに、近隣病院との連携や、地域全体の医療に関する協力の重要性も指摘しました。
熊野川診療所の運営についても質問がありました。診療所事務長の渡爪薫氏は、嘱託医の派遣についての現在の運営状況を説明し、「診療所の重要な役割を果たしていきたい」との意向を示しました。福田議員は、地域医療の継続的な運営には地域住民の安全が必要であると強調し、住民の健康を守るための医療体制を構築するよう求めました。
また、公共交通の改善も議題に挙がり、デマンドタクシーの導入後の影響についての質問がなされました。公共交通機関の維持・運営について市長や企画政策部門からの対応が求められ、市民からの要望にも応える形での取り組みが期待されています。
今回の市議会では、特に医療従事者の働き方や地域医療の維持についての重要な意見が交わされ、今後の方針決定に影響を及ぼす可能性が高いことが明らかになりました。"