令和5年3月1日に開催された新宮市議会定例会では、さまざまな議案が審議された。
特に注目されたのは、国民健康保険特別会計予算である。この予算案は、歳入歳出総額が約33億6,986万円に上ることが説明された。市民窓口課長の南拓也氏は、「直営診療施設の勘定では9,889万円を見込んでいる」と述べた。その中で、新型コロナウイルス感染症に対する傷病手当金が新たに設定されることが議会で確認された。議員の東原伸也氏からは、「傷病手当金は上限150万円が設定されているのか」との質問があり、南氏は「予算上、1人当たり最高3万円で50名ほどを見込んでいる」と回答した。
後期高齢者医療に関する議案も審議された。市民窓口課長の南氏は、「この特別会計予算は、歳入歳出総額が9億5,245万円である」と説明した。続いて、介護保険特別会計の予算案も取り上げられ、特に高額介護サービス支援についての議論があった。これに対し、健康福祉部次長兼健康長寿課長の中上清之氏は、「要支援認定者に対するサービス給付費が38億1,360万円と見込んでいる」と強調した。
また、今後の新型コロナワクチン接種についても意見が交わされた。健康福祉部長兼福祉事務所長の福本良英氏は、国が新年度に引き続き無償で接種を実施する方針であることを説明し、「接種促進のため、引き続き広報を強化していく」と述べた。
さらにと畜場特別会計や水道事業会計に関する議案も審議された。これに関連して、生活環境課長の竹田和博氏は、「と畜場の改修工事が進む中、施設の老朽化対策が求められている」と指摘した。水道事業所業務課長の佐藤尚久氏は、水道事業計画について説明し、「今年度の資本的支出は9億706万円と見込んでいる」と述べた。
これらの議案は、次回の委員会に付託され、さらなる審議が行われる予定である。議長の榎本鉄也氏は、「本日は質疑を終え、各案は教育民生委員会に付託いたします」と述べ、会議を終了した。議員たちは市民の健康と福祉に資するため、継続的に議論を行う必要性を感じている。