令和4年3月28日、新宮市議会において、屋敷満雄議員に対する処分要求が議題に上がった。今回の議論では、議員間での侮辱発言に関する懲罰について慎重に意見が交わされた。
懲罰特別委員会による審査が行われ、屋敷議員の発言内容が議会の品位を損なうものであるかが議論された。委員長の久保智敬議員によれば、屋敷議員は一般質問において、「セクハラがあった」との発言をし、これが問題視された。特に、要求者の大西強議員は「セクハラを辞めると約束したのに控訴したことは侮辱だ」と強調した。
屋敷議員は自身の発言について反省を示し、自らの意見が侮辱として受け取られたことには戸惑いの意を示した。しかし、一方で、議論の中では「言論の自由」や「表現の選び方」についても意見が交わされた。委員の中には「屋敷議員の発言は行き過ぎたが、懲罰の対象とするには不足」との反対意見もあり、多数決により懲罰を科す方向性が決定した。最終的には、屋敷議員に対する懲罰として戒告が可決された。
この一連の議論は、新宮市議会における議員の言動が地域社会に与える影響力を再認識させるものであった。市民の信頼を守るためには、議員自身の言動や倫理観の向上が求められ、今後も議論の継続が必要であると議会のメンバーから意見が寄せられた。議長の榎本鉄也議員は、議会としての品位を維持するために引き続き努力することを述べて会議を締めくくった。
今回の件は、議員における発言一つが大きな問題に発展する可能性を示唆するものであった。議会内の信頼関係および市民との関係を維持するためには、今後も慎重に行動する必要がある。これにより、市議会の信頼性が向上し、市民生活の向上にもつながると期待されている。