令和4年6月の新宮市議会定例会では、複数の重要な議題が取り上げられた。
特に注目されるのは、議員の政務活動や市が進める防災施策に関わる質問が行われ、その中で新宮市市民の安全や教育環境に対する懸念が表明された。
議員の大西強氏は、選挙活動が行われる中での政治行政の透明性必要性を強調し、また、教育長に対して教育制度の評価について質問を行った。大西氏は教育長が人事評価制度におけるセクハラ問題に関わった過去を取り上げ、その透明性を追及した。教育長は「評価制度には改善の余地がある」と述べ、課題の解決に向けた協力を要請した。
さらに、竹内弥生議員も一般質問にて見解を述べ、新宮市の高齢者支援体制について具体的な施策が求められる現状を説明した。特に、高齢者の避難行動要支援への取り組みが語られ、その重要性が再認識された。市の健康福祉部長は、避難支援者との連携が不可欠であるとし、地域住民の助け合いの精神を強調した。
また、竹内議員は、新宮市の地域交通の現状にも言及した。近年の人口減少に伴う高齢者の移動手段が厳しい現状を訴え、安全に暮らせる地域のインフラ整備が必要であると指摘した。市長はこれに対して「住民が安心できる環境を提供していくことが市の責任である」と答えた。
更に、商工観光課の津越紀宏課長は、新宮市が観光立市としての魅力向上に向けて取り組んでおり、観光客の流入を促進するために基幹事業として様々な施策を講じている旨を報告した。多くの市民が観光地訪問を促進し、その経済効果を市に還元する計画が進行中であることが確認された。
このように、令和4年6月の新宮市議会では、地域の特性を踏まえた多様な議題が取り上げられ、市政に対する意見が活発に交わされ、市長や各部長の積極的な姿勢が伺える内容となった。