新宮市議会の令和3年6月定例会が6月16日に開催され、さまざまな重要な論点が示された。
特に、新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況が議題に上った。上田勝之議員は、ワクチン接種が高齢者に対して効果的に進んでいることを評価しつつ、接種クーポン券の配布方法について改善の余地があると指摘した。新型コロナウイルス感染症対策担当部長兼新型コロナワクチン接種推進室長の山下泰司氏は、65歳以上の高齢者に対して5,307人が1回目の接種を受け、2回目は1,446人に達したと報告した。
今後は、基礎疾患を持つ65歳未満の市民への接種が予定されており、申告期間を設けるとのこと。上田議員は、予約や接種クーポン券の配布に関して、一斉配布ではなく段階的な配布が求められると強調した。山下氏は、予約の混乱を避けるためには工夫が必要で、今後市民に迷惑をかけない方式を検討していると述べた。
また、市長の田岡実千年氏は、ワクチン接種は感染拡大防止に大きく寄与すると述べ、接種を進める重要性について触れた。市民の健康を守るため、市は今後もワクチン接種の体制を整え、接種の完了を目指して活動していく方針だ。
第二の重要な議題は、公共施設の利用や子育て支援について。上田議員は、王子幼稚園を活用した学童保育の実施を提言した。子育て支援において、旧王子幼稚園を活用することが求められ、子育て推進課長の梶田卓哉氏はその方向で進めていると答えた。
市政全般では、田岡市長が防災対策、少子高齢化、福祉、医療、介護などのソフト事業に力を入れていく意向を示した。これにより、安心・安全な環境の整備が進むことが期待されている。加えて、竹内弥生議員は、養育費確保支援の制度について提言し、市民が取り組む政策が相次いでいる。
このように、議会は新宮市の未来に向けた重要な施策についての議論が行われ、様々な視点から意見が交わされた。市民の声を反映し、より良い政策が実施されることが期待される。