令和4年3月9日、新宮市議会は定例会を開き、様々な議題に関する討議を行った。特に新型コロナウイルス感染症対策や地域包括ケアシステムの進捗状況などが重要な議題となっている。
新宮市では新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでおり、接種率は高齢者で73.8%、18歳以上で39.4%に達している。市長の田岡実千年氏は、今後も感染対策の徹底を呼びかけ、「慎重な行動を市民にお願いしたい」と発言した。
また、今年度のプレミアム付商品券についても議論が行われた。商工観光課の峪中直樹課長は、昨年度の販売冊数が3万7,012冊で、販売率は67.1%に達したと報告した。しかし、地域産業の活性化にはもっと利用促進が必要との意見もあり、価格設定の見直しに関する要望があった。
さらに、災害時の避難体制強化についても話題となり、特に高齢者や要支援者に対する配慮が強調された。議員の大坂一彦氏は、「誰ひとり取り残さない防災」を実現するための具体的な施策を提案し、行政と地域の連携が必要不可欠であると述べた。
加えて、「地域包括ケアシステム」では、高齢者が住み慣れた地域で自立して生活できるよう、医療と福祉の連携を強化する必要性が訴えられた。これには、医療機関、介護保険事業者、地域住民が協力して進めることが必要であり、具体的な施策の検討が期待されている。