令和3年12月7日に開催された新宮市議会定例会では、一般質問が行われ、様々なテーマが取り上げられた。
大西 強氏は人事評価制度に焦点を当て、市長や教育長に対してその影響を問い質した。大西氏は「この制度は教育問題として最も重要」と繰り返し述べ、具体的には「教育者として評価が教育に与える影響をどう捉えているのか」と強くアピールした。これに対し、田岡実千年市長は「人事評価制度は地方公務員法に基づくものであり、運用は必要だ。」と述べた。
次に、濱田雅美氏が医療センターの産婦人科一時休診問題について質問した。市長は「私たちは妊婦さんへの支援を強化するため、プロジェクトチームを設立した。」と説明した。この事務局は、保健センターと連携し、妊婦の受け入れ先病院の確保に努めることを明言しており、地域医療の維持に向けた努力が伺えた。
また、高齢者ドライバーの問題も話題に上った。大西氏は、「高齢者の運転免許返納を促す施策とともに、生活の利便性を守る支援も必要」と意見した。田岡市長は「生活支援策の構築にも力を入れ、いずれ支援制度を整備したい」と述べ、運転免許返納後の高齢者支援策の構想を示唆した。
野良猫問題に関しても濱田氏が発言した。地域猫対策の導入が進められ、 النوابさんも言及した通り、去勢手術の費用負担軽減が今後の課題になるとの見解が示された。市は保健所と連携し、動物愛護の観点からも相応の対応を考えていく旨を強調した。
給食費の無料化について、田岡市長は「新年度の予算において完全無料化を図る」と宣言し、これが子育て世帯にとって大きな支援となると述べた。また、地域の文化に寄与する丹鶴ホールの利用状況についても答弁があり、開館以来のホールイベントに多くの来場者が訪れ、充実した活動を継続する意向が確認された。本市の文化振興にも活力が見られ、今後の展開が期待される。市長は「文化資源を地域の経済に結びつけていくことが重要」とも述べている。