令和2年3月11日に開催された新宮市議会定例会では、議員、教育長、市長などが参加し、充実した議論が交わされた。第一に、大西議員が一般質問において「議員の仕事は命である、質問権は議員の責務」と強調した。
議場内では、質問が終わった後の余韻を感じながら新しい提案について盛り上がった。岡崎議員は、ふるさと納税に関して、今年度の目標金額1,400万円を設定する意義を説明し、全員が活動する中で新しい収入を得る道を探る重要性を訴えた。市長も「税収を上げる取り組みが必要」と認識を示し、積極的な姿勢が見られた。
この日、特に注目されたのは中学校の制服についてであった。岡崎議員は、性別やセクシュアルマイノリティへの配慮を求め、新しい制服の導入を訴え、多様性を重んじる体制を整える意義について語った。教育長は「今後も地域と連携し、柔軟に運用していくべき」と述べた。
また、GIGAスクール構想によりICT環境が整備され、今までとは異なる新しい教育が模索されることが確認された。高齢者や障害者への支援の重要性も再確認され、地域コミュニティの連携が求められた。
竹内議員は、黒潮公園の活用について市民が集い、健康を促進するための施策を要望し、施設の拡充を訴えた。市長も、「市民にとって身近な場所を育てていきたい」と語った。これにより、市民の健康寿命を向上させる環境整備の必要性が強調された。
しかし、竹内議員の訴えの陰で、特に気を落としている市民や経済状況がある中、予算の中での公的支援の確保が重要とされ、多くの人々から意見が集中した。市長も、観光振興策として使途自由な助成金の活用を検討し、新宮市を訪れる観光客の確保の重要性を考えざるを得ない現状に直面している。
これらの議論の中で、議会では、コロナウイルスの影響も踏まえながら、長期的な施策を構築する重要性が改めて理解された。国や県の施策とも連携しつつ、新宮市独自の視点から、地域の活性化に向けた取り組みが必要だと議員たちは強調した。そして、議論は盛り上がりながらも、次回の会議に向けた準備が進められていることを確認し、次は市民参加型の文化複合施設の必要性が浮き彫りにされた。