令和6年3月、新宮市議会の定例会において、高齢者福祉や子育て支援に関する議題が中心となりました。議員は特に、高齢者等タクシー券交付事業について、詳細な予算とその活用方法を問いただしました。
濱田雅美議員は、高齢者タクシー券交付事業について「社会参加の促進や生活の質の向上につながる重要な施策だ」と強調した。高齢者運転免許証の自主返納を促進するための移動支援が予算化されることを歓迎し、具体的な適用方法についての説明を求めました。健康長寿課の西洋一課長は、同事業が1,420万8,000円の市単独予算で実施されることを明かしました。
次に、医療センター病院事業会計に関しても予算案が登場し、福田讓議員が医療の質向上に向けた具体的な取り組みを問いました。この予算案では、新型コロナウイルスワクチンの接種について、高齢者が無料接種を受ける予定であると説明されています。将来的には、有料となることが視野に入っており、費用の負担は市が多くを吸収するとされました。
また、教育分野では、子ども医療費助成に関する議論が行われ、新たに高校生までの助成が拡充されることが確認されました。この事業について、約8,117万円の予算が計上されており、その一部は県の補助が見込まれています。議員は「子育て世帯の負担軽減がこれからの重要な課題である」と話し、さらなる支援策の必要性を訴えました。
さらに、後期高齢者の医療問題についても、多くの議員が関心を寄せました。中でも、地方交付税を使った新設のサービスの重要性が指摘され、看護費用の助成などが今後の具体的な施策として真剣に議論されるべきであるとの意見が表明されました。
最後に、土砂崩れや道路事情についても取り上げられ、新宮市内の道路整備や安全対策についての確認がなされました。教育長、健康福祉部長、消防長からもそれぞれの部署における具体的な施策が発表され、議会は活発な意見交換の場となりました。
このように、令和6年3月の定例会では高齢者福祉や子育て支援の具体的な内容とともに、今後の市政運営に対する期待と課題が浮き彫りになる形で進展が見られました。市民の生活を向上させるための施策が継続して進められることが望まれます。