令和5年6月21日、新宮市で行われた定例会議において、議員各氏が一般質問を展開した。特に踏み間違い加速抑制装置の補助金制度については、濱田雅美議員が高齢者ドライバーの安全対策として重要性を強調。現状の制度は未だ発展途上にあるが、調査を進めており、他市の事例も参考にしながら補助金制度の実現に向けて取り組む姿勢を示した。
また、健康診断の聴覚検査及び補聴器購入の補助金制度についても議論が交わされた。高齢者の難聴に対しては早期対応が求められているが、現状では制度化が進んでいないという現実がある。特に高齢者の生活環境を整えるためには、こうした支援策が不可欠であるとされている。
犯罪被害者支援条例については、生活環境課の廣井和樹課長が現在の取り組み状況を説明。被害者に寄り添った支援の重要性が訴えられ、条例化へ向けた前向きな進展が期待されている。さらに、新宮市の公共交通再編についても、行政と利用者の意見を融合させた効率的な交通網の構築に向けた検討が進められており、今後の展開が注目される。
南海トラフ地震に対する防災対策も重要なアジェンダとして取り上げられた。竹田和之防災対策課長が、地震時の避難手順や浸水時の行動について説明し、日頃からの備えの重要性を強調した。市は市民に対して、ハザードマップや避難経路の周知徹底を図り、円滑な避難が行えるよう支援していく考えである。
また、文化振興の観点から新宮市歌の普及と活用が提案され、学生達への教育を通じて市の魅力を広める努力が求められた。この歌は新宮市の誇りであり、地域愛を育むための重要な要素とされている。市民の積極的な参加を促し、地域の文化を深める一助となることが期待されている。