新宮市の定例議会では、新型コロナウイルス感染症に対する対策が最重要課題として取り上げられた。
大坂一彦議員は、経済への影響が深刻であると述べ、コロナ禍で苦しむ市民への行政の支援策に関心を寄せた。特に、飲食業や観光業が特に厳しい状況にあり、支援金や給付金の必要性を強調した。市長は、現状を踏まえた上で必要な支援策を検討していきたいと述べた。
また、竹内弥生議員は、プレミアム付共通商品券の発行効果やその利用率について言及。市民への周知の徹底を求めた。60%を超える利用率は、経済の活性化には寄与しているが、更なる取り組みが必要だとの意見が多数を占めた。
加えて、コロナ政策が進展する中でのワクチン接種の問題も議題に。今年度は集団接種と個別接種の両方で高齢者を中心に進められる予定であるが、ワクチン供給の不安定さが指摘されている。市長は情報伝達の重要性と、迅速な対応を改めて強調した。
さらに、倉本聰氏の発言を引用し、国民の精神文化や医療を支える意義が再確認された。医療従事者への配慮は不可欠であり、社会全体で支えていく姿勢が求められている。
文化面では、新宮城の再建に向けた要望書が市に提出され、早期着手が期待されている。市の文化財保護方針に則り、慎重な検討が進む。
最後に、屋敷満雄議員が地域た活性化策として観光資源の見直しを提案した。新宮市の観光誘致には工夫と戦略が不可欠であり、地域の魅力を高める施策が急務であることが浮き彫りになった。議会は市民の声に耳を傾け、具体的な施策を実行に移す意義を確認した。