令和5年9月、新宮市議会において一般質問が行われ、その中では教育政策や子育て支援、さらには防災対策に関する問題が議題として取り上げられた。議員たちは地域の実情に基づいた具体的な提案を行い、効果的な施策を求めた。
特に、子育て支援に関する提案が多く、五月議会での医療費や給食費の無償化に続き、今後新宮市がどのような追加施策を講じるかが焦点となった。議員の一人は「大阪府守口市が導入したゼロ歳児からの保育無償化が非常に効果的であった」と述べ、類似の施策を提案した。また、「教育環境の充実には、歴史ある新宮市の文化を活かすべきだと考える」とも強調した。
新宮市においては、外部の資源を活用した観光促進と地域活性化が重要であり、具体的には「新宮城の復元」が挙げられた。議員たちはこの復元が地域振興につながるとし、市としての取り組みを求めた。
防災対策においては、津波避難タワー設置の提言が行われた。南海トラフ地震による津波を考慮し、具体的な対策が求められたが、現在のところ設置予定はないとの回答があった。議員たちは、安全な避難場所の確保とその周知の重要性を訴え、居住地における防災対策の強化を要望した。
教育面では、青少年育成のための経験を重視する声が多く、地域資源を活用した体験型学習の推進が求められた。例えば、読書活動や地域の歴史・文化を学ぶことが重要なテーマとされ、教育委員会に対してその取り組みを強化するよう期待されている。
総じて、議員たちは地域の多様なニーズに応える政策実施の必要性を繰り返し訴え、地域社会の強化と市民の生活向上に向けた具体的な取り組みを期待している。