令和元年6月、新宮市議会が第6回定例会を開催した。
本会議では、重度心身障害児者の医療費支給に関する条例改正案が全会一致で可決された。
この改正は、精神障害者保健福祉手帳1級の交付を受けている方を新たに支給対象に含めるもので、現時点で約30名が該当する見込みである。
議案第3号の新宮市保育所条例の改正案も同様に可決された。
高田保育所が新高田会館に移転するための適切な見直しが行われた。
濱田雅美議員(教育民生委員会委員長)は両議案の審査経過を報告し、委員会の全員一致の合意を示した。
続いて、森林環境譲与税基金条例の新設が審議された。
この新設により、国で定められた目的に沿って、森林整備などの施策を進めることが期待されている。福田讓議員(総務建設委員会委員長)は、税制改正を受けて基金としての積み立ての必要性を強調した。
また、新宮市火災予防条例の改正も承認され、住宅用防災警報器の設置と維持に関する基準が見直された。
世間での安全意識の高まりを受け、必要な整備が実施されることに意義がある。
令和元年度新宮市一般会計補正予算案に関しても議論が交わされた。
補正内容では森林環境譲与税を基にした森林管理方針の作成や、風疹対策のための抗体検査の実施費用など、新たな取り組みのための予算が確保された。
教育民生委員会にて、抗体検査の対象者への詳細が説明されたが、市民の負担はないことが確認された。
最後に、過疎地域自立促進計画の変更案が報告され、追加事業や修正案が無事可決された。
議長の前田賢一氏は、今定例会を通じての多くの審議と提言に感謝の意を表した。
田岡市長も挨拶に立ち、議員の活動を高く評価し、今後の協力をお願いした。
閉会まで、あらゆる案件に対して真摯に取り組む姿勢がみられた。