令和5年3月9日に新宮市議会の定例会が行われた。
出席議員は13名で、議事が円滑に進められた。主な議題としては、一般質問や昨年度の補正予算が取り上げられた。
初めに、屋敷満雄氏が三輪崎区の黒潮公園横の2,000坪の無償貸付について質問を行った。屋敷氏は、自身が懸命に情報発信をしており、市民から批判も伴う中で質問をしたと述べた。この土地は、三輪崎の住民が新宮港建設に伴う重要性を認識した結果無償貸付の契約が結ばれたものである。
企業立地推進課の小渕学氏は、契約の経緯や市の立場を説明した。無償貸付契約が提案された背景には、新宮港事業に対する三輪崎区の協力があったことが強調された。小渕氏は「契約書に基づき、三輪崎区と市が互いに更新を続けており、景観を損ねる意見についても市から周辺環境への配慮を求めている」と述べた。
加えて、田岡実千年市長は、三輪崎区に混乱をもたらしている点について反省の意を示し、新宮港の振興についての思いを語った。「新宮港は地元の皆様の協力があってこそ成立している」とし、地元の期待に応えたい旨を強調した。
また、議案第20号の令和4年度新宮市一般会計補正予算が扱われた。三栗章史市議は、路線バス運行維持費の補助制度について詳細を説明し、市の実質負担は2割になると述べた。このように、全議案が原案の通り可決され、明確な予算措置がなされた。
その他の補正予算も同様に原案可決となり、中央行政における財政健全化の展望が示された。
最後に、議長の榎本鉄也氏は、次回本会議の日程を告知し、議会の日程を終えた。今回の議会では、地域の声に耳を傾ける姿勢が見受けられ、市民との対話が重要視されている印象を受けた。