令和4年3月2日、新宮市議会は、令和4年度予算に関する主要な議案を審議した。
特に重要なアジェンダとして、一般会計予算に関する議案第2号が採択される見込みである。予算の総額は約78億円となり、主に教育や福祉、インフラ整備の充実に向けた支出が計上されている。特に、福祉関連では、高齢者医療や介護サービスの拡充が図られる。また、空き家問題にも対応する施策として、空家等対策事業への補助金が設けられる見込みで、その詳細について質疑が行われた。
福田讓議員が関心を示したのは、空き家対策に関する補助金制度の運用であった。管理課の岩上賢志君は、補助金の対象経費の3分の2を支援し、上限50万円での制度設計が進められていると説明した。この政策は、老朽化した空き家が地域社会に与える悪影響を軽減することが期待される。さらに、補助金を受けるための申請方法について細かい質疑があり、明確な運用指針が確認された。
次に、国民健康保険特別会計予算に関する議案第3号も重要な審議事項であった。南拓也市民窓口課長は、保険料収入が約34億円を見込んでおり、県からの支出金なども含めた歳入が計上されていると報告した。この中で、特に介護サービスへの支出が重視されており、市内の高齢社会に向けた対策が講じられる見通しである。
後期高齢者医療特別会計の議案第4号でも、高齢者への医療支援が強調され、議会では今後の医療制度の持続可能性について議論された。介護保険特別会計と関連した議案第5号でも、重要な財源が計上され、特に介護予防に関する施策が期待されている。
これに続く各議案では、施設管理や整備事業に関連する予算が審議され、財源確保の策が求められた。また、地元企業への支援策や地域の活性化を図る取り組みについても提案がなされた。市民生活に密着した多くの政策が議題に上がり、議会はその重要性を再確認した。
今後の議会では、これら予算案についての詳細な審議が続けられ、市長の施策がどのように展開されるか注目される。