令和4年9月、新宮市議会において行われた定例会では、様々な重要なテーマについての一般質問が行われた。特に、新宮市政治倫理条例や公共交通の再編、空き家問題、農業の現状と課題など、幅広い問題が取り上げられ、議員たちの熱心な意見交換が繰り広げられた。
議会ではまず、大西強議員が新宮市政治倫理条例に関する重要な指摘を行った。屋敷満雄議員と大西議員の間での発言が騒動となり、議長の榎本鉄也議員は適切な措置を講じる必要性を感じていると伝えた。大西議員は、自身が投げかけた問題の影響で自身の名誉が損なわれていると訴え、この条例の重要性を強調した。これに対し、榎本議長は条例の解釈について明確な回答を避けつつ、議会としてのルールを守る重要性を述べた。
また、公共交通の再編についての質問があった。市内の路線バスが変更され、運行ルートや便数の見直しが実施されることが報告された。特に、高田地域の運行ルートが改変され、乗降の利便性が向上することに期待が寄せられる。さらに、市街地のバス路線も新たに設けられ、以前より便数が増加し、周知方法の強化が進められるとのことだ。
竹内弥生議員は、公共交通利用者の増加を目指して、利用促進策を講ずるよう提言。高齢化が進む中で、移動手段が確保されるべき重要性を強調した。さらに、学校の体育館へのエアコン設置や、若者の定住支援策に関する議論も展開され、教育長は新たな施策の必要性に同意した。
議会ではまた、農業の現状についても大きな関心が寄せられた。高齢化に伴う担い手の減少が深刻な問題であることが確認され、新規就農者の支援策が求められた。生駒課長は、今後の取り組みとして、農地の貸借を希望している新規就農者へのサポートを強調し、近隣農地とのマッチング支援の必要性を述べた。
このように、議会では市民の生活に直結する多くの課題が議論され、新宮市としての今後の方向性が明らかにされていくことが期待されている。