令和2年3月12日に開催された新宮市議会定例会において、様々な議題が取り上げられた。
議員の一般質問では、福田讓議員が市長の政治姿勢や医療センターの改革について質問した。特に医療センターについて福田議員は、「市民に愛される医療センターとして今後も運営されることを願っている」と述べ、その重要性を強調した。医療センターには新たに眼科医が常駐し、24時間体制で診療にあたることが期待されている。
この展開に対し、田岡実千年市長は「医師の確保は重要であり、市民の命を守るために必要な体制を維持していく」と強調し、医療改革に対する市の意気込みを示した。さらに、福田議員が提起した新宮市の経済状況についても、市長は「コロナウイルスの影響で商業が停滞しており、プレミアム商品券の拡充などを検討していく」と述べた。
また、新たな企業の誘致についても話題に上がった。福田議員はエフオン社の誘致を評価しつつも、新たに申請中の特定企業に対してより慎重に議論を進める必要があるとの見解を示した。市長も、「環境への影響を考慮し、慎重に対応していく所存だ」と述べた。
他の議案もスムーズに処理され、令和元年度の一般会計補正予算案、国民健康保険特別会計補正予算、介護保険特別会計補正予算が一括で可決された。特に医療センターの運営に関しては、地域医療の充実を図るため、引き続き重要な課題として取り組まれることになる。市は、医療サービスの強化に向けて、収益向上や医療体制の整備に努めていく方針を打ち出している。
市庁舎の美化についても言及があり、福田議員からは市民の目に触れる場所の清掃や管理の重要性が訴えられ、全ての職員がその意識を持つ必要があると提案がなされた。市長もこの提案を支持し、積極的に改善に取り組む意向を示した。
市議会は今後も市民の期待に応えるため、様々な課題に取り組んでいく構えである。各議員の活発な質疑と討論が行われ、市民のニーズに合致した施策が展開されていくことが期待される。