令和6年2月28日、新宮市議会の定例会が開催され、新年度予算案が議題に上った。今回は一般会計予算など計13件の議案が審議され、特に令和6年度一般会計予算案には注目が集まった。予算総額はおおよそ市民の生活向上に向けた施策に充てられることが強調された。
まず、令和6年度新宮市一般会計予算においては、生活環境や福祉関連の予算が増加していることが話題となった。特に、新宮市の健康福祉部長兼福祉事務所長の中上清之氏は、生活環境の整備に向けて、補助金の増額を説明。この予算案には、生活環境や福祉に関する施策が含まれ、新型コロナウイルスの影響を受け、これまでと違った視点での支援策が必要だと指摘された。
また、都市建設課の工藤英二課長は、道路新設改良費として多くのプロジェクトが包括されていることを説明。具体的には、交通の円滑化を図るための交差点改良や舗装工事が進められることが示された。これにより、地域住民の安全性の向上が期待されている。この施策により、特に高齢者や子どもたちの移動環境が改善されると強調された。
議論の中では、特に「社会福祉協議会補助金」についても言及されており、地域福祉を支える重要性が語られた。福祉課の前地秀高課長は、地域福祉活動への理解と支援が必要であり、利用者の声を反映させることで、今後の福祉施策がより良いものになると述べた。
また、ビジネスチャンス支援事業など経済振興策も討論され、多くの議員から意見が寄せられた。この取り組みについて、商工観光課の津越紀宏課長は、地元企業の販路拡大や雇用の創出に向けた支援策が必要であり、積極的に協力を行いたいと話した。一部には、未だっ就職が難しい状況があるため、より具体的な支援施策の必要性が再確認された。
今回の定例会では、これらの予算案に対する賛否が問われ、小規模プロジェクトから大規模の開発事業まで多様な施策が国からの補助金を活用して進められ、地域の安心・安全な暮らしを維持するための強い意志が示された。市議会は引き続き、市民の声を聴きながら、この予算案の実現に向けた議論を続ける方針を確約した。