令和3年3月4日、新宮市議会定例会が開催され、令和3年度予算案など全12件の議案が審議された。特に、予算案に関する質疑が活発に行われ、教育費やコロナ対策などに多くの焦点が集まった。
議案第2号にあたる令和3年度新宮市一般会計予算では、教育に関連した自動水栓の設置が注目されている。福田 議員は新型コロナウイルス感染症対策として、市内の小中学校における自動水栓の設置を提案した。教育部次長兼教育政策課長の澤原 議員は、教育費の中で40か所への設置を考えていると説明した。この取り組みは、特にコロナ禍時における手洗いの重要性を認識したものである。
また、文化活動支援についても議論が交わされた。上田 議員は文化活動振興補助金の詳細について質問し、補助対象や金額に関する説明を受けた。文化振興課長の福本 議員は、補助金が地域文化の発展に寄与することを強調し、要件を明確にすることが重要だと述べた。
さらに、医療センターに関する議案第13号が審議され、岡本 庶務課長は事業計画の概要を説明した。63億4,294万円の医業収益が見込まれ、70億1,394万3,000円の支出を計画しているとのことである。これに関し、質疑が行われ、予算措置が新宮市民に対して如何に実効的となるかが焦点となった。
ほかにも、新規事業が進行中である住宅資金貸付金についても、再確認の機会があった。委員会においては、この事業の見直しや今後の課題について議論があるが、住宅の負担軽減を目指す動きは地元自治体として重要であると考えられた。
最終的に、本会議は休会を決定。次回3月9日より、一般質問が行われる予定である。