令和元年9月の新宮市議会定例会が開会され、熊野川の治水対策や消費税率改定に伴う条例整備が議題に上がった。議長の前田賢一氏は、災害の犠牲者に対する黙祷を捧げた後、田岡市長が挨拶し、災害に強い地域を目指す意義を強調した。
会期は、9月26日までの24日間に決定され、合計21件の議案が提出される。消費税率改定に関連して、全ての関係条例の整備も求められている。たとえば、消費税が10%に引き上げられるため、使用料や手数料が改定され、類似の改正が複数の条例にわたって求められている。議案第8号では、関係条例の一括改正が提案されている。
また、熊野川対策特別委員会からの視察報告も行われた。屋敷満雄氏は、愛媛県大洲市での視察結果を報告し、治水対策の重要性に触れた。他の議員からも、視察結果を基にした今後の対策について質疑がなされ、行政の迅速な対応が求められた。
議案第10号では、新宮市災害弔慰金の支給に関する条例の改正が提案された。中上清之福祉課長は、災害援護資金制度の改正に伴う整備を行っていると説明した。これは、災害発生時の即時対応能力を向上させることを目的にしている。
さらに、福田譲議員は、商店街活性化イベントへの補助金について言及。新宮市の商店街が地域イベントを通じた活性化を目指すことに賛同し、具体的な内容が期待される旨を述べた。