令和元年12月10日、新宮市議会において行われた定例会で、様々な重要な議題が討議された。
議長の前田賢一君が開会を宣言し、出席議員全員が市長への一般質問に臨んだ。そこで浮かび上がったのは市長、田岡実千年君の政治姿勢に対する疑問であった。
大西強君は自身の一般質問で、市長の姿勢について厳しい意見を述べた。「政治家として本当に市民の意見に耳を傾けているのか、私の意見は何度も反問される。その姿勢は市民の価値観を尊重していない」と痛烈に指摘した。
また、大西君は人事評価制度についても言及した。これは、公務員としての経験に基づく意見であり、「この制度は評価の公正性を欠いている。これは悪影響を及ぼす」と警鐘を鳴らした。市長に対する反対意見が強まる中、田岡市長は「今後も住民の声を大事にしていく」と回答した。
さらに、熊野川流域に関する対策議題があり、屋敷満雄君が中心となり洪水被害軽減に向けた取り組みを確認した。「今回の台風19号を教訓に、市は早急な対策を講じなければならない」、「国の対応も求め、さらなる取組が必要」などの声が上がった。市長はこの点に関してもその重要性を認識し、対策を進めていく意思を示した。
エコ広場に関しても問題提起された。大坂一彦君から、高齢者がごみを持ち込みにくい現状についての質問があり、生活環境課からは「ふれ愛収集事業を公開しているが、今後相談が必要」との見解が示された。市内の高齢化が進光勢力を持つ一方で、持っていけない世帯の増加が目立っており、行政の新たな対策が求められる。
ふるさと納税に関する議論も行われ市長は「この制度の趣旨に基づき、歳入の増加を目指す」とし、市の魅力ある返礼品の増加を図る意向を示した。市民の参加感を高めていく手段として、様々な協力を考える必要性を感じられる場面が多かった。無駄を省き、効果的な資源の活用が課題だ。市民との密なコミュニケーションが今後の鍵であると再認識させられる議会となった。
この定例会を通じて、新宮市は今後の方針を具体化し、より良い市政を構築するための課題に向かう必要性を訴えた。議員陣の議論を通じ、議会として市民の声を届けて行く姿勢が確立され、将来に向けた希望の光が見え始めている。