新宮市議会の令和4年3月定例会が開催され、12名の議員が出席した。
議会では、一般質問や令和4年度予算大綱、医療センターの運営についてなどが平易化され、特に注目を集めたのは医療センターと地域包括支援センターの問題である。議員の中には、医療従事者が地域医療を維持するための重要性を強調する声が多く、特に産婦人科の医師不足が深刻な問題として取り上げられた。
「医師不足は新宮市だけの問題にとどまらず、全国的な課題である」と述べたのは、大西強議員である。議員は、人口減少と高齢化が進む中で、医療の維持が地域の根幹であると確信している。市長は、この点に同意し、病院の運営が地域住民にとって如何に重要かを強調した。さらに、医療センターの再編や新しい医師招聘の取り組みも注目され、今後の協力体制を示した。
また、観光業の観点からもクルーズ船の誘致が話題に上がった。「新宮市は客船誘致に力を入れており、買い物の機会を増やすことが期待されている」と述べられた通り、経済効果が見込まれている。市では、年間8隻のクルーズ船の訪問を予定しており、地域の振興が期待される。
高齢者福祉対策についても議論が行われ、介護者の負担軽減を目的とした敦賀市の事例が紹介された。福田議員は、新宮市でも同様の制度の導入が必要であると訴え、地域包括支援センターの強化と連携の重要性を示した。さらに、地域医療と密接に関連する健康寿命の延伸を目指す取り組みも、特に重要であると強調された。
健康長寿課の取り組みや、住居費についての提案も数多く出され、市民の安心・安全を確保するための取り組みが求められた。議員は、このような施策が少しずつ生活向上に寄与することを期待している。
今回の定例会では、様々な問題について議論がなされ、多くの重点課題が市民の生活に密接に関連していることが明らかになった。市長は、今後とも市民のために尽力していく意向を示し、会議は終了した。