令和6年3月に開催された新宮市議会定例会では、健全な市民生活を支えるための重要な予算案が審議された。議案第2号から第12号にわたる予算案は、特に健康保険、後期高齢者医療、介護保険等の福祉に関する内容が多く、市民の健康を守る施策が強調された。
また、質疑応答では、福田讓議員が熊野川診療所の医師の交代について質問。国民健康保険直営熊野川診療所事務長の渡爪薫氏は、和歌山県からの派遣医師についての詳細を説明した。新しい医師も同様の職務を遂行する予定だと伝え、地域 medical careの維持に向けて期待を寄せた。
後期高齢者医療特別会計予算についても質疑が交わされ、福田議員は滞納者の状況について詳しく質問。市民窓口課長の栗林圭一氏が、収納率約99%で滞納者の割合が極めて少ないことを説明した。
介護保険特別会計予算の質疑の際、西健康長寿課長は新たな事業として「短期集中型サービス」の実施を発表。このサービスは運動を中心に、高齢者の生活支援を明確に目的とし、先進的な取り組みである。
全体を通して、医療センターの持続可能な経営を巡る議論の中から、県の財政状況にも言及された。大西強議員の指摘では、医療センターが直面する赤字問題について深刻な懸念が示された。
このように、今回の定例会では地域住民の健康を守るための複数の予算案が審議された。また、各議員からは地域医療の維持や改善に向けた具体的な施策提案が多く寄せられ、各課長からの詳細な説明も行われた。結果、重要な施策を推進するための合意形成が行われ、今後の実施が期待されている。