令和3年9月の清瀬市議会定例会では、様々な課題についての議論が交わされた。
特に注目されたのが新型コロナウイルス感染症への対応である。渋谷けいし議員は、自宅療養中の市民への支援に関する重要性を強調した。その背景には、家庭感染の急増や救急搬送の逼迫がある。自宅療養者向けの支援策が講じられたが、厚生労働省からの情報提供が遅延し、理解が不足している懸念がある。これに対し、市の役割を強化し、特に自宅療養者の生活支援をさらに拡充すべきとの意見が聞かれた。
また、女性の自立に関しては、清瀬市としての取組が評価された。男女共同参画センターでは、起業支援やコワーキングスペースの設置を通じ、女性の自立を支援している。令和3年のコワーキングスペースには170人が利用登録しており、その51%が女性であったと報告された。女性自立支援の重要性について、議論が続く中で、引き続き支援策を講じていく必要があるとされている。
また、子どもの虐待防止にも議論が及んだ。新型コロナウイルスの影響で、相談件数が急増しており、特に育児やしつけに関する相談が増えている。子ども家庭支援センターの役割と連携が重要であり、地域での支援体制の強化が求められている。
清瀬市では、文化財も大切にされており、清瀬のうちおりがあり、周知や保存に力を入れることが強調された。本市には多くの文化財があり、地元の歴史を知る良い機会であることが示された。
最後に、ひまわりフェスティバルの開催の問題が提起された。昨年度は新型コロナの影響で開催が中止となったが、今年は寄贈されたヒマワリの種を市内で植える取組が実施され、多くの市民が楽しむ結果となった。来年のイベント開催に向けては、開催時期や運営方法に関する議論があり、早めのスケジュールを提案する声もあった。