石井町の令和2年6月定例会では、新型コロナウイルス感染症が及ぼす影響に関して多くの議題が取り上げられた。
まず、がん検診に関し、谷脇孝子議員は、春のがん集団検診が新型コロナウイルスの影響で中止になったことを説明した。
自分自身の健康状態を確認するためにはがん検診が重要であると訴え、個別検診や秋の集団検診の実施について質問した。
健康増進課長の河崎洋子氏は、個別検診は従来通り行われており、秋の集団検診については新型コロナウイルスの状況を見て判断すると回答した。
次に、健康マイレージ事業についても質問があり、河崎氏は、町民の健康づくりを助けるため、健康アプリとのコラボを実施していることを発表した。
参加者がポイントを貯め、報酬を得る仕組みで、期待が寄せられている。
妊婦に対する支援の実施状況についても問われ、河崎氏は、妊婦に対して手厚い支援を行っていると説明した。
さらに、高齢者外出支援事業について岡田長寿社会課長が実績を発表し、令和元年度には527名が申請していたことを明かした。
敬老会につきましては、コロナ禍の影響により縮小される可能性があるとのことだった。
また、新型コロナウイルス対策として布マスク製作ボランティアが行われ、町内の子供たちへの布マスクが贈られたことも報告された。
教育現場は、再開にあたりさまざまな感染対策を講じている。
教育長の武知光子氏は、復学後の感染症対策について説明し、マスク着用の徹底や健康観察の重要性に触れた。
児童の心のケアについての配慮も欠かさないようにしているとし、いじめや心の健康について引き続き確認していくと述べた。
こうした中、多様な意見が出るなかで、議会は石井町の予防策や支援策について、今後も引き続き見直しと改善を行っていく方針を確認した。議員とも承認され、町民に寄り添った施策を求める声があがった。