令和6年度6月定例会が6月14日、石井町役場議場にて開催された。
本議会では主に議案の審議が行われ、議案第33号の「石井町固定資産評価審査委員会委員選任の同意」が主要議題となった。町長の小林智仁氏は、現任の佐竹洋治氏が任期満了を迎え、再任を提案した。「人格、識見共に高く、本町固定資産評価審査委員会委員として適任」と述べ、議会の同意を求めた。議長の仁木孝氏は質疑を省略し、直ちに採決に移ることを提案。異議がなく、議案は承認された。
続いて、議員提出議案第2号「刑事訴訟法の再審規定の改正を求める意見書」が審議された。提案者の谷雅史議員は、冤罪の問題を中心に法改正を訴えた。冤罪が引き起こす社会的な影響について言及し、特に再審請求時に求める証拠開示制度の確立や、検察の不服申立てに制限を加える必要性を強調した。「再審は無辜が救済される最後のとりで」と述べ、議員全員の賛同を求めた。
また、令和6年度一般会計補正予算(第1号)についても議論が交わされた。特にコンビニ交付サービス導入に必要な経費として1,553万4,000円が計上され、利便性向上が期待される一方で、コストが発生することへの懸念も示されていた。住民課長の三河和彦氏は、住民の時間的制約を軽減することや窓口の混雑緩和が見込まれることを説明した。
採決の結果、議案は全て原案通り承認されたことが報告され、特に議員提出の意見書や補正予算が住民の利便性を高めることが期待されるとの内容が強調された。
また、議案第2号が既に可決されたことを受け、同様の内容の請願は採択されたものとみなされることとなった。選挙管理委員会委員の選出や閉会中の継続調査に関する提案も行われ、最終的に無事会議は閉会した。