令和3年3月16日、石井町議会は定例会を開催した。そこで主な議案として、教育委員会教育長の任命同意と監査委員の選任が取り扱われた。
教育委員会教育長任命の同意に関して、小林智仁町長は現職の武知光子氏が任期満了を迎えることを受けて、その後任として喜多利生氏を推薦した。小林町長は喜多氏について、「人格が高潔で、教育及び文化への見識が豊富」と述べ、教育委員会の適任者であると強調した。議会においては異議なしの声が相次ぎ、議案は原案通り可決された。
次の議案として、町監査委員の選任が取り扱われた。小林町長は辞任する久米毅監査委員の後任として川端義明氏を推薦し、豊富な経験と高い人格に基づいて選任を求めた。こちらも異議なく原案通り可決された。
一般質問では、平野忠義議員が町の各課の再編について質疑を行った。町長の意見を反映しやすくするために新設される秘書政策部門などの変更について、再編の具体的な内容が問われた。
田中達也参事は具体的な改正点を説明し、組織の効率化や住民サービス向上を目指す方針に言及した。また、気になる入札業務の一元化や税務課の町債権管理という新たな取組についても激論が交わされた。
さらに、石井地域情報チャンネルの運用開始に関する質問もなされた。新たに導入されるこのチャンネルは、災害時の情報通知や日常のお知らせを地域住民に届ける重要な情報源となる。田中参事は、運用の開始時期や内容について詳しく説明した。特に新型コロナウイルスのワクチン接種に関する情報発信が強調された。
また、ごみ収集における火災事故の事例を挙げ、防止対策についても説明が行われた。木村勇人環境保全課長は、リチウム電池などの取り扱いについて注意喚起し、収集車の火災防止に向けた広報活動の徹底を求めた。
議会の最後には、令和3年度一般会計予算案や石井町介護保険条例の改正内容についても審議が行われ、幅広い議題についての承認を得て、議場は閉会に至った。議長の井上裕久氏は、議会を締めくくる挨拶の中で、新型コロナウイルスへの警戒を呼びかけ、町民一丸となった問題解決の必要性を訴えた。この会議において全体として前向きな議論が展開され、定足数をもって問題が解決される結果となった。