令和2年3月の石井町議会では、重要なテーマが次々と取り上げられ、町の未来に関わる議論が活発に交わされた。
特に注目が集まったのは水害時の避難に関する問題である。町長は、「早目の避難を促すため、浸水想定を共有し、住民の意識を高める必要がある」と述べた。さらに、危機管理課長は、各公共施設において浸水に関する情報を見える化し、町民に対しハザードマップを周知する方針を示した。この取り組みは、多くの住民にとって有益な情報提供となり、いざという時に備えるための重要なステップと期待されている。
次に、男女共同参画の推進についても議論され、課長が女性の職業生活における活躍推進策を含む行動計画について報告した。令和元年度の調査では、町職員の中で女性の管理職比率が39.3%に達していることが強調され、さらなる人材の育成が求められる。
また、新型コロナウイルスに関する議論では、行政がどのように対応しているのかが述べられた。教育委員会は、臨時休校の際、家庭で過ごす子供たちのためのサポートを行い、特に育児や看護に関する理解を深める取り組みを進めていると報告した。社会福祉協議会の役割が重要であり、地域支援の意義も再確認された。
教育分野では、性教育が重要なテーマに上がった。児童・生徒に対する性や命の大切さに関する教育が行われ、地方における性の教育の環境づくりが進められているとの報告があった。教育長は、「非認知能力の育成が重要であり、心理的安全性が確保された環境作りが欠かせない」と語った。
さらに、吉野川の浸水問題についても言及され、治水対策の重要性が強調された。県や国による河川改修や堤防整備に対し、町からの意見を積極的に上げていく必要性が指摘された。