令和4年3月の石井町議会定例会において、町内での新型コロナウイルス対策が重要なテーマとして議論される中、安定したワクチン接種体制の確立が求められている。
特にワクチン接種に関しては、石井町内でも多くの住民からの問い合わせが寄せられ、高齢者に対する接種率が76.3%に達しているとの健康増進課の報告があった。このワクチン接種が円滑に進むことにより、感染による重症化や医療逼迫を防ぐ効果が期待されている。
阿部副町長は「広域火葬場の整備について、新たに神山町を加えた3町での協力を強化していく」と述べ、地域間の連携を重視している。火葬場整備は急務であり、地域住民のニーズに応えるための施策が今後も求められる。
GIGAスクール構想においては、小中学校でのタブレット運用状況にも触れられ、特に新型コロナウイルス感染症の影響下で、教育現場でのICT環境が一層重要となっているとの報告があった。教育長の喜多利生氏は、「新型コロナウイルスによるリモート授業の状況が課題で、今後も学校現場でのICT活用を進めていく」との意向を示した。
ヤングケアラー問題に関する調査結果も報告され、石井町内でも数名の該当者が見つかり、それを受けての支援策が必要であるとの見解が共有された。特に新たな制度を通じての支援が求められている。
加えて、農業問題につきましては高齢化と担い手不足が深刻な状況にあることが議論され、地元の農業者に対する支援制度の拡充が急務となっている。町長は「新たな担い手確保および農業の活性化に向けた方策を検討することが重要である」と強調した。
その他、広域ごみ処理場の進捗状況についてや河川の整備問題も議題に上り、地域の環境問題に関する取り組みが続けられることとなりそうだ。特に、環境保全課は河川の浚渫作業を含む効果的な水利管理について県と連携し、進めていく意向を示している。
今回の定例会では地域社会が抱える様々な課題が議題となり、町民の生活に密接に関わる施策が一層の充実を図ることが確認された。