令和4年1月12日、石井町で臨時町議会が開催された。
今回の議題は、令和3年度石井町一般会計補正予算(第7号)を中心に、新型コロナウイルスや原油価格高騰による経済対策が含まれている。
町長の小林智仁氏は、冒頭で新年の挨拶を行い、早急に議論を進める必要がある案件が存在することを示した。議案は、住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金支給事業と福祉灯油購入費助成事業を含んでいる。
具体的には、住民税非課税世帯の支援として、各世帯に10万円を支給する計画を説明した。また、福祉灯油購入費助成事業においては、1世帯につき2,000円を助成する予定とした。これは経済的困難に直面している世帯を支援する目的と位置付けている。
財政課長の武市知己氏は、補正予算の詳細を説明し、歳入歳出予算における追加額を具体的に示した。歳入は108億7,746万円、歳出も同額になる見込みである。特に、住民税非課税世帯への臨時特別給付金に関連する経費が大きな割合を占めていることが明らかになった。
質疑応答では、山根由美子議員が給付金の支給方法と対象世帯数について質問した。総務課長の桃井淳氏は、住民税非課税世帯の情報を元に支給案内を発送し、申請形式もあることを説明した。対象となる世帯数の見込みは、非課税世帯が3,177世帯、家計急変世帯が318世帯で、合計3,495世帯に上るとした。
また、福祉灯油購入費助成についても、生活保護世帯の収入算定基準には加算されないことを明言した。これにより、生活保護世帯への影響を軽減し、必要な支援が届けられるよう配慮されている。討論は省略され、議案第1号は原案どおり可決された。
最後に、小林町長は可決を感謝し、住民福祉の向上に努めることを改めて誓った。新型コロナウイルスの感染対策にも引き続き力を入れる方針が示された。議会は午前10時32分に閉会した。