令和3年3月15日に開催された石井町議会では、新型コロナウイルス感染症に関する様々な課題が話し合われた。
仁木孝議員は、新型コロナ対策について言及し、徳島県の感染状況を詳述。感染者数は462人であり、特に70代以上の高齢者に影響が出ていると指摘した。また、今年度の新型コロナ対策について、桃井淳総務課長が感染予防策を継続する意向を示し、基本的な対策の徹底を強調した。
次に、除菌や抗菌製品の有効性について議論された。仁木議員は、こうした製品の効果には限界があると指摘し、正しい知識に基づく効果的な使用法の周知が必要であると強調した。
また、感染者への差別や誹謗中傷の対策についても意見が交わされた。桃井総務課長は、過去に報告された事案はないとしつつ、個人情報の保護への配慮を述べた。さらに、啓発動画を通じて正確な情報発信に努めていることも報告された。
個人の事情に応じた支援については、東内産業経済課長が地域事業者や学生への支援策を説明。石井町は特別な支援策はないが、必要に応じて今後の支援を検討する意向を示した。特に留学生への支援の必要性にも言及され、町としての取組を進める必要があることが共通認識となった。
災害対策については、高齢者避難を考えた指導方針やマイ・タイムライン記入カードの配布が報告された。災害時の備えや避難訓練の実施は特に重要視されており、地域住民への啓発も進められている。
新型コロナの影響で困窮する学生への対応として、町長は石井町出身の学生に対する支援を今後検討すると述べ、町民支援を優先して行う方針を示した。一方で、補聴器助成についても言及があり、加齢性難聴が社会問題として存在することから、より充実した支援が求められている。
最後に、議会では新型コロナウイルスに対する町の対応に関する強い要望が寄せられ、全ての課題に対する町の取組みが求められる中で会議が閉じられた。