令和元年第4回下野市議会定例会が開催された。日程では、会議録署名議員の指名、会期の決定、そして承認第4号及び議案第44号から議案第56号に関する提案理由の説明が行われる。
まず、会議録署名議員が坂村哲也市議及び伊藤陽一市議に指名され、続いて会期が本日から12月12日までの15日間で決定された。議長の秋山幸男市議は、会期の決定に対し異議がなかったと伝えた。
次に、広瀬寿雄市長が台風19号の影響を受けた市内の状況について述べた。市長は、「140路線で堤防が決壊し、被害が900件を超えた。このような中、犠牲者が90名を超えることに心よりお悔やみ申し上げる」との気持ちを示した。この報告では、市民の協力のもと、人的被害がなかったことも強調した。
また、広瀬市長は市政運営において、令和2年度当初予算の編成方針についても言及した。「財政は健全性を保ちながら、社会保障費が増加する中、インフラ整備や公共施設の老朽化対策を進めていく必要がある」と指摘した。今後の取り組みとして、次年度予算は合併特例期間終了後の財政運営を見据えた「バランス予算」の方針で編成される言う。
さらに、関係人口創出事業「しもつけクエスト」として、12月2日に第一回まちづくりセミナーが開催されることも発表された。この取り組みは地域の人材と関わりを持つ場の創出を目指し、地域振興を図るものである。
また、スポーツ振興の一環として、12月22日に小中学生向けのスポーツ能力測定会が開催される。元プロ野球選手の渡辺俊介氏と元アーティスティックスイミング日本代表の青木愛氏がゲストとして参加し、スポーツへの興味・関心を深めることを目的としているとも説明した。
その後、議案に関する質疑も行われた。例えば、磯辺香代議員が災害復旧費用の財源について尋ねたところ、梅山総務部長が県の補助金に関する調整を行っていると答弁した。市長も、被害額の一部が交付税措置として見込まれる可能性について触れながら、災害対応に向けて最大限の努力をすると強調した。
この度の議会では、地域に密着した市民生活に関わる提案が多く、災害対応、予算編成、スポーツ振興等、多岐にわたる内容が紹介されている。本定例会は、重要な議題が次回以降の会議で取り上げられることとなる。