令和元年12月の日光市議会定例会において、重要な議題が多く論じられた。
まず、「観光振興について」では、筒井巌議員が日光市の観光インフラ整備状況について質問した。観光経済部長の田中宏充氏は、多言語対応の観光案内版や公衆トイレの洋式化、Wi-Fi環境の整備などが行われていると答えた。しかし、市内の観光事業者のキャッシュレス化の推進や二次交通の対策が課題であることも指摘した。
続いて、高齢者福祉に関する質問では、福田悦子議員が要介護等認定者の障害者控除について触れ、申請者数が165人にとどまり、まだまだ周知されていないことに問題意識を持っていると強調した。兼ねてからの議論を踏まえ、周知方法を改善し、より具体的にサービスを提供すべきとの意見があった。
また、観光おもてなしに関しては、福田議員が観光マイスター制度の導入を提起した。観光経済部長は、バリアフリーの推進や合理的配慮を考慮した観光振興の重要性を認識していると述べ、市民が主体的におもてなしを行う体制を整備する必要があると述べた。
さらに、国道121号の安全対策に関しても、交通部門からの回答がなされ、狭隘な道路状況が安全性を損なっていることを認識し、今後もさらなる検討が必要であると強調された。
最後に、就学時健康診断に伴う保護者間の交流の重要性が強調された。教育次長の川田盛雄氏は、保護者間の不安解消とつながりを促すため、交流機会の拡大が求められると答弁し、全校での実施をはかりたいとの意向を示した。
日光市議会では、各議題を通じて市の成長と市民の幸福を追求する取り組みが継続されることが期待されている。関係者の努力が実を結び、多くの市民が幸福を感じられる環境が築かれることが望まれる。