令和6年2月の日光市議会定例会で、福田悦子議員が一般質問を行う。特に外国人児童生徒への教育支援と介護制度についての課題を取り上げた。
福田議員は、外国人が320万人を超える現状を受けて、日光市の外国人児童生徒の増加に関する質問を提出。教育長の齋藤孝雄教育長は、当市には小学校16人、中学校8人の外国人児童生徒が在籍し、国籍は11か国にわたると説明。また、日本語指導の専門家を任用する計画を述べ、支援体制の充実が求められるとの見解を示した。
続いて、介護保険についての質問がなされた。在宅看取りの現状と課題が挙げられ、市内に在宅療養支援病院や診療所があるが、人材不足が深刻な問題であると健康福祉部長の斎藤雅裕部長が語る。特に介護支援専門員の成り手不足や外国人介護職員の課題も指摘された。福田議員は、介護人材確保に向けた市の助成制度について質問し、具体的な支援内容の説明を求めた。
さらに、学校健診についても話題に上る。不登校児童生徒の健康診断未受診問題を取り上げ、これに対する市の対応策を尋ねた。また、健診環境のプライバシーへの配慮についても議論され、教育次長の松本孝は学校での実施状況について詳細に回答した。
最後に、ベトナムとの観光誘客について言及された。日光市には多くの ベトナム人が住んでいることもあり、この機会を活かすべきとした。観光経済部長の山越秀克部長は、東アジアや東南アジアからの観光誘客において、県との連携を強化していると述べた。市長は、今後ベトナムからの人材に関するニーズについても注視していく方針を示した。
福田議員は99回目の質問を終え、これからも市政への取り組みを続ける意向を表明した。議会はこの後も市民の声を反映した施策を進めていくことを確認し、散会となった。