令和2年9月16日、日光市議会定例会が開催され、複数の議案が審議された。議案第81号から第87号まで、特に補正予算に関する議案が多くを占めた。
議案第81号は「日光市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正」に関するもので、全会一致で可決された。これにより、保育の質の向上が期待される。
一方、議案第85号「令和2年度日光市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)」の審議では、日本共産党の福田道夫議員が反対討論を行った。福田議員は、マイナンバーカードの導入に関連し、国民が必要としない制度の押しつけに反対の意を示した。福田議員は「国民の社会保障と税務情報を一括管理する狙いがあるが、市民には利便性が感じられない」と訴えた。
この補正予算は賛成多数で可決され、マイナンバーカードの健康保険証としての利用促進が進むこととなった。今後、特定健診情報や薬剤情報の確認など、健康管理への活用が見込まれている。
また、議案第84号「令和2年度日光市一般会計補正予算(第5号)」においては、観光推進体制整備事業費の審査が行われた。西町エリアでのグリーンスローモビリティーの実証実験についても言及がなされ、観光資源の回遊性向上が図られる。実証結果に基づき、観光政策が一層進化する可能性がある。
議長の生井一郎議員は、全議案の委員長報告が終わった後、質疑もなく討論を終結、各議案が原案で可決されたことを確認し、散会を宣言した。次回の定例会では、さらなる議案が提出される見込みである。