令和3年6月17日、日光市議会の定例会が開催され、重要な議案の採決が行われた。出席議員は23名であり、市長の粉川昭一氏や副市長の上中哲也氏など、行政面からも多くの上層部が出席した。
この定例会では、議案第82号から第85号および議案第89号まで、いわゆる「行政条例の改正」が主要な議題となった。総務常任委員会の和田公伸委員長から提出された議案の結果は、全て原案通り可決された。また、特に議案第85号については新型コロナウイルス関連の国保税に関する重要な審査が行われ、この影響についても具体的な数字が示された。特に、令和3年度の国民健康保険税の減免対象者が前年同様、前年の収入から3割以上の減少があった方に該当すると述べられた。
次に議案第86号と第88号は観光産業常任委員会により審査され、安定性の観点から下水道使用料の値上げが提案された。27.1%の市税収入減少を受けての議案であるが、議員の福田道夫氏は、反対の意見を述べ、値上げの必要性に疑問を投げかけている。福田氏はこの改定が新型コロナウイルスの影響下にある市民に24%の負担を強いることに問題があると強調した。市民に対する説明責任が果たされているかも疑問視しており、より段階的な改定を求める意見も述べられた。
最後に、議案87号、及び90号の審議が行われ、共に原案通り可決された。これにより日光市議会の令和3年6月の定例会は無事に閉会となり、新たな条例の施行が期待されている。議会の動向は日光市民や関連業界に大きな影響を及ぼすため、今後の動きにも注目が集まる。