令和元年12月の日光市議会定例会が開催され、さまざまな議題が扱われた。特に、福田道夫議員は高齢者への紙おむつ給付事業に関して詳細な質問を行った。
福田道夫議員は、「日光市の高齢者の34.6%が高齢者であり、介護保険事業は重要である」と述べた。そして、紙おむつ給付事業の実施状況や課題、申請方法について尋ねた。これに対し、矢嶋尚登健康福祉部長は、給付事業の現状を説明し、利用者数が年々増加している一方で、市の財政負担が増している現実を指摘した。
次に、インフルエンザ予防接種費用の助成について、福田議員は2018年度の感染状況と助成の実績を問うた。矢嶋部長は、65歳以上の接種率が52.7%であり、子供たちへの接種も重要であると答えた。また、障がい者の移動支援に関して、現状の施策を説明した。特に、視覚障がい者の通勤支援に関しては、国の制度に制約があることが強調された。
地域を守る建設土木工事の担い手を育てるための公共工事の平準化について、荒川礼子議員は多くの質問を行い、財務部長の安西義治氏は「債務負担行為の活用やゼロ市債の導入が進められている」と答えた。また、避難訓練や防災教育の重要性も話し合われ、地域の協力が不可欠とされる。
全体を通じて、各議員からの質問に市の各部長が適切に回答を行い、今後の施策や地域の課題についての討議がなされたことが印象的であった。特に、福田議員の高齢者への配慮や、荒川議員が提起した公共工事の平準化要求、さらには市民の安全に対する対策についての質問は、日光市の未来を見据えた重要なものであった。市長も、これに対して真剣に耳を傾け、地域の意見や要望を積極的に取り入れる姿勢が見受けられた。日光市は、これからも市民の声を第一に、持続可能な街づくりを進める必要がある。