日光市の令和5年12月定例会は、重要な議題が多数取り上げられ、教育や観光施策など多方面にわたる内容が議論された。最初に注目されたのは、日光市の小中学生の不登校の現状です。斎藤久幸議員は、不登校の児童生徒数が過去最多となっていることを指摘し、教育委員会の適切な対応を求めました。教育長の齋藤孝雄氏は、将来の不登校防止へ向けた調査と施策の推進を強調しました。
次に、三好國章議員が話題にしたのは、東和町から天理教までの歩道改修工事です。高齢者を含む歩行困難者からの要望に応じたこの改修の詳細が報告され、土屋栄建設部長からは工事の総延長や費用などの具体的な数値が示された。工事の完成時期は令和7年度を見込んでいるとのことです。
さらに、福田悦子議員が発言し、学校給食のアレルギー対応について質問を行い、食物アレルギーを持つ児童生徒が増加している現状を伝えました。この問題に対する日光市の対応については、毎年行われる研修やマニュアルの整備が進められていると確認され、エピペン所有者の数も報告された。
また、観光施策も重要な議題の一つであり、亀井崇幸議員は武道ツーリズムの観光活用や冬季観光施策について質疑しました。観光経済部長の山越秀克氏は、日光市はバリアフリーツーリズムの推進や地域の観光資源を活かした施策を講じていると述べ、宿泊施設における合理的配慮の義務化についての対応策も示されました。
今回の定例会では、教育や観光、公共工事にかかわる諸問題が鋭く提起され、各議員から具体的な施策や現状の課題についての意見や要望が相次ぎました。これにより日光市にとって、今後の施策に向けた重要な指針となることでしょう。