令和3年7月16日、日光市議会は臨時会を開催した。
本会議では議案第91号が議題とされ、一般会計補正予算に関する審査が行われた。
日光市の財政見通しや施策に影響を与える重要な内容である。
議案第91号は、2021年度の一般会計補正予算であり、特に新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費の削減・追加経費が焦点となった。
この予算について小久保光雄予算審査特別委員長が詳細を報告した。
質疑において、接種に関わる人件費の内訳について疑問が示された。
「集団接種における人件費、特に医師や看護師への報償費はどのようになっているのか」との問いに対し、近藤好企画総務部長は、医師に7万8,000円、看護師には1万7,000円の報償が支払われる旨を説明した。
さらに、接種の混乱を受けて今後の対応策についても言及があった。
「予約を分散させるために年齢別に接種券を発送し、コールセンターの電話回線を14回線増やす」と、矢嶋尚登市民環境部長が述べた。これにより、接種体制の強化を図る意向が示された。
また、ネット予約のシステムに関しても質問が寄せられた。
「7,500人が一斉にネットに入った場合の対策はどうか」との質問に、システム会社と連携し万全な体制を敷くと答えがあった。
活発な質疑に続き、討論が行われた結果、議案第91号は全会一致で可決された。
会議の最後には、会議録の署名議員が指名され、議会は終了した。「荒川礼子議員と山越一治議員が署名の任を受ける」との報告がなされた。
日光市議会の迅速な対応に市民からの期待が寄せられる中、臨時会は無事に閉会した。