日光市議会の令和4年12月定例会において、多くの議員から一般質問が行われた。
特に、齋藤文明議員は「市内小中学校制服等の有効活用について」声を上げ、制服バンクの設置を提案した。これに対し、市民環境部の矢嶋尚登部長は、日光市内での制服のリユース活動を報告し、さらなる検討が必要であるとのスタンスを示した。
続いて「マイナンバーカード取得促進について」も重要なテーマであった。矢嶋部長は、日光市のマイナンバーカードの取得率が48.9%であり、県全体よりもわずかに高い事情を説明した。さらに、取得支援の取り組みとして出張サポート申請を実施し、様々な場面で市民へのアプローチを強化していると述べた。
また、農地バンク制度についても話題に上り、日光市の観光経済部長である山越秀克氏は、農地の効率的な集積が市の農地使用において重要であることを強調した。但し、今後は担い手の高齢化という課題への対処が必須とのことであった。
さらに、教職員の時間外労働の問題についても、教育長の齋藤孝雄氏が答弁し、時間外労働が月163時間にも上る事例を挙げ、その実態と取り組みについて説明を行った。教育現場における過重労働は社会問題として捉えられるべきであり、早急な改善策が望まれている。
福田悦子議員は「ヤングケアラー支援に対する取り組み」について質問し、市長はその重要性を理解し、具体的な支援策を検討する意向を示した。市はヤングケアラー理解の啓発活動を進める中で、実態調査の結果をもとに支援を強化する方向性が見えているようである。
また、衛生福祉部長からは、令和2年度のクリーン作戦がコロナ禍に影響されながらも継続され、市民の協力が不可欠であるとの認識があった。