令和2年9月の日光市議会定例会において、様々な重要な議題が議論された。
特に図書館事業については、福田道夫議員が現状と課題を質問し、教育次長・鈴木伊之氏が回答した。図書館事業の利用促進について多くの取り組みを進めてきたが、特に足尾・栗山地域の読書環境整備に関する課題が浮き彫りとなった。
鈴木教育次長は、図書館の取組として、おはなし会や講演会などを401回開催し、延べ3,800人が参加したと報告。また、図書館の利用者端末機を設置し、利用促進を図っている。しかし、この端末機の利用件数が非常に少ないことを指摘し、広報活動の強化が必要であるとの考えを示した。
続いて、ブックポストの設置についても重要な論点として挙げられた。今後、市役所本庁舎や地区センターにブックポストを設置する可能性について検討を進めるとし、市全体で図書館の利用者の利便性向上を目指す方針を強調した。
また、市道の整備に関する質問もあり、松坂線の道路拡幅事業が進む中、進捗状況について建設部長が説明した。用地買収が進み、来年度には工事着手が見込まれるが、令和4年度の完成を目指す意向を示した。地域住民からの期待も高まる中、実現に向けた努力が求められる。
市橋梁の長寿命化修繕計画についての議論では、齊藤正三議員が安全性について質問。この質問に答えた北山誠司建設部長は、520橋のうち、106橋が50年以上経過している現状をSNSを通じて報告し、今後の対応として維持管理業務の重要性を強調した。これに対し、予算的な課題も挙げられ、持続可能なシステム構築が必要であるとの認識を示している。
旧日光市総合会館の扱いについても多くの市民からの関心が寄せられた。三好國章議員がこの休止計画について質疑し、今後の施設のあり方に関連する課題が各方面で議論された。