令和3年第2回浜松市議会定例会は5月20日に開催され、さまざまな議案が審議された。
会期は6月16日までの28日間と決議され、新型コロナウイルス感染症への対策が最重点項目として挙げられた。特に、経済活動促進のために、一般会計補正予算として53億2200万円の追加が必要とされ、低所得の独り親世帯や医療機関への支援があげられた。
財務部長の森本哲司氏は、「浜松医療センターにおける感染者受入れ体制の確保に要する経費を追加する」と説明した。背景には、新型コロナウイルスの影響による医療体制の逼迫があると考えられる。
また、浜松市の条例改正に関する議案も多く提案された。具体的には、過疎地域自立促進事業基金や税条例の一部改正が挙げられており、特に税条例の改正は、固定資産税の負担調整措置や軽自動車税の軽減に関する特例が適用されるとのことだった。
請願第1号として取り上げられた「ボートレースチケットショップオラレ浜松」の設置促進協力依頼についても注目された。自由民主党浜松の渥美誠氏がこの請願を紹介し、中心市街の活性化や地域安全の向上につながると強調した。地域の活性化策として期待される内容で、議員たちからも賛同の意見が述べられた。
さらに、議長発議による委員選任が行われた。新たに和久田哲男議員が議長に選任され、戸田誠議員が副議長に選任された。和久田議員は、「議会運営の円滑化に努める」と意気込みを語った。
これらの議案に対する議会の反応が期待される中、今後の浜松市の方針が議論されることとなる。市民の日々の生活に直結する問題が多く、関心の高い会合と言えるだろう。議会の議事は、今後も市民への透明性を持って進められる必要があろう。