令和3年第3回浜松市議会定例会が9月7日に開会した。
議会では、会期が42日間と決定し、主な議題として、2021年度浜松市一般会計の補正予算などが上程された。
市長の鈴木康友氏は、一般会計補正予算について、国の補助制度を活用することで新型コロナウイルスワクチン接種体制の整備や、低所得世帯への支援にかかる経費を追加する必要があると述べた。また、来年放送予定の大河ドラマに伴う経費も追加される。
特別会計においては、コロナ禍の影響により国民健康保険や後期高齢者医療など、複数の会計から精算に必要な経費を追加する。
会議中、監査委員の川嶋朗夫氏は、令和2年度の公営企業会計決算についても意見を述べた。各事業の経営状況が適正であると認められる一方で、特に病院事業は新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい状況を続けていると強調。医療体制の整備とともに、患者数の確保にも注力する必要性が指摘された。
水道事業においても、在宅時間増加の影響で一般用水量は増加しているものの、業務用水量は減少傾向にあることから、今後の経営維持には料金改定などの検討が必要とされている。下水道事業については、接続率の向上が引き続き求められ、安定した運営が期待される。
この日の議会では、30件の議案が一括議題として扱われ、審議は各常任委員会に付託されることが決定され、質疑なしに議事が進められた。
次回の本会議は、9月14日午前10時から予定されている。