令和元年第3回浜松市議会定例会が開かれ、各議案についての審議が行われた。
議案の中でも、特に浜松市一般会計補正予算は注目を集めた。この補正予算では、安全で安心なまちづくりに資する施策として、道路維持管理経費や特別養護老人ホームにおける設備整備が含まれている。この補正により、一般会計は15億円、特別会計は4億9100万円の予算追加となる見通しだ。
市長の鈴木康友氏は、補正予算の意義を強調し、「市民の生活を支えるための取り組み」と説明した。また、特別会計の中では、介護保険事業や駐車場事業においても経費追加がなされ、財政の健全性が見込まれる。
さらに、条例案においては、浜松市民生委員の定数を10人増員することが提案され、合計1345人にすることが決定された。これは地域の福祉サービス向上を目的にしたものである。
議会ではまた、下水道事業に関する議案も扱われた。地元住民の安全を守るため、下水道の整備状況や施策等についての意見が述べられた。監査委員の鈴木利享氏は、公共下水道事業の状況について、「適正に運営されているが、情報開示を進め、市民への説明責任を果たすよう求める。」と指摘した。
今後も休会期間を設け、定例外に審議が続く予定で、公共サービスの改善が図られる。
次回の本会議は9月18日午前10時から開かれる見込み。それにあたる事務局も、議会の透明性を高めるため、資料提供を重視するとしている。この動きは、市民への説明責任を果たす取り組みとされ、議会の活性化に寄与することが期待されている。