令和3年6月16日、浜松市議会は9件の重要な議案を含む定例会を開催した。
議題には令和3年度浜松市一般会計補正予算(第1号)が含まれ、総務委員会の加茂俊武委員長(総務委員会)がこの議案について報告。幾つかの質疑があり、特にキャッシュレス決済導入に対する関心が高かった。委員からは、導入後の利用イメージについて質問があり、当局からは「クレジットカードなど41種類を想定している」との答弁がなされた。
続いて、浜松市特定非営利活動促進法施行条例の一部改正について。委員からは改正内容に関する懸念が示されたが、全議案は全員異議なく可決される運びになる。特に浜松市介護保険条例の一部を改正する条例については、高齢者福祉の向上を図る狙いがあるとの説明が会議の中であった。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた市民への支援策として、子供の貧困対策総合支援事業の拡充や新型コロナワクチン接種事業の詳細も報告され、質疑によりさらなる支援体制の必要性が確認された。特に、委員からの「配付だけでなく、その後の支援が必要」という意見に対しては、当局も「情報提供を大切にする」との答弁を行った。
さらに、市有財産の無償譲渡について、自らの地域の光ファイバ網の整備促進に向けて民間事業者との協力が強調され、地域住民への利便性向上への期待が寄せられた。委員の中には、民間事業者との関与が減少する点を懸念する声もあった。
また、ボートレースチケットショップ設置に関する請願では、他都市での成功事例が紹介され、安全・安心のまちづくりの一環として理解を求める意見が出た。賛成意見と反対意見があり、活発な議論が展開された。
本議会では、合計9件の議案と6件の選任事項と3件の発議案が審議され、多数の議案が可決された。特に、今後の住民投票や区再編に向けた準備が進められ、地域の活性化や市民生活の充実を図る施策が更に推進されることが期待されている。